この章では、Illustratorを使って金色や銀色の文字を描く方法を勉強します。下の写真がその完成図になります。少々手間が掛かりますが、グラフィックスタイルで描いたものよりも美しい金属光沢が得られますので練習してみましょう。

1.事前準備として、[編集]→[環境設定]→[単位]から、単位を全てピクセルに変更しておきましょう。
2.一例として、小塚ゴシックPro6NのH体150pxで、「大還元感謝祭」などと書いてみましょう。線なしで塗りは自由に設定します。

3.[書式]→[アウトライン作成]で、文字をアウトライン化します。次に、Ctrl+C → Ctrl+Fで前面に複製します。[オブジェクト]→[変形]→[移動]を選択します。前面のオブジェクトのみ、下方向へ+5px移動します。2つの文字セットに別々の色を付けておきましょう。

4.前面のオブジェクトを選択して、[オブジェクト]→[複合パス]→[作成]を選択、透明化したパスに塗りを設定しておきます。同じく背面のオブジェクトを選択して、[オブジェクト]→[複合パス]→[作成]、透明化したパスに塗りを設定しておきます。

5.ここで背面のパスをCtrl+Cでコピーしておきます。このデータは後で使います。前面と背面のパスを両方選択し、[ウィンドウ]→[パスファインダー]から、[前面オブジェクトで型抜き]を選択します。その後で、Ctrl+Bで先程コピーした背面のパスを、背面にペーストします。
6.背面のパスを選択したまま、[オブジェクト]→[パス]→[パスのオフセット]で、5px・マイター・角の比率4で拡大図形を作成します。それぞれのオブジェクトに違う色の塗りを設定しておきましょう。

7.金属光沢に使用するグラデーションを作成します。各色をスウォッチパネルに登録して下さい。
a)金色用グラデーション
a-1)本体部分(スウォッチパネル名:金色本体色)
| 位置 | R | G | B | 16進 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 255 | 247 | 140 | FFF78C |
| 20 | 249 | 231 | 121 | F9E779 |
| 40 | 226 | 177 | 24 | E2B118 |
| 60 | 210 | 167 | 0 | D2A700 |
| 80 | 174 | 129 | 3 | AE8103 |
| 100 | 150 | 112 | 17 | 967011 |
a-2)周囲部分(金色周囲色)
| 位置 | R | G | B | 16進 |
|---|---|---|---|---|
| 5 | 246 | 211 | 97 | F6D361 |
| 15 | 252 | 218 | 104 | FCDA68 |
| 25 | 156 | 123 | 2 | 9C7B02 |
| 35 | 252 | 218 | 104 | FCDA68 |
| 45 | 151 | 118 | 0 | 977600 |
| 58 | 167 | 133 | 18 | A78512 |
| 72 | 100 | 71 | 0 | 644700 |
| 80 | 157 | 123 | 3 | 9D7B03 |
| 95 | 99 | 60 | 0 | 633C00 |
b)銀色用グラデーション
b-1)本体部分
| 位置 | R | G | B | 16進 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 245 | 245 | 244 | F5F5F4 |
| 20 | 230 | 229 | 229 | E6E5E5 |
| 40 | 180 | 183 | 184 | B4B7B8 |
| 60 | 167 | 167 | 167 | A7A7A7 |
| 80 | 124 | 124 | 126 | 7C7C7E |
| 100 | 99 | 99 | 98 | 636362 |
b-2)周囲部分
| 位置 | R | G | B | 16進 |
|---|---|---|---|---|
| 5 | 216 | 215 | 218 | D8D7DA |
| 15 | 223 | 223 | 223 | DFDFDF |
| 25 | 100 | 100 | 100 | 646464 |
| 35 | 223 | 223 | 223 | DFDFDF |
| 45 | 92 | 91 | 91 | 5C5B5B |
| 58 | 112 | 111 | 113 | 706F71 |
| 72 | 35 | 24 | 22 | 231816 |
| 80 | 100 | 100 | 101 | 646465 |
| 95 | 35 | 24 | 22 | 231816 |
c)銅色用グラデーション
c-1)本体部分(スウォッチパネル名:銅色本体色)
| 位置 | R | G | B | 16進 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 234 | 187 | 147 | eabb93 |
| 20 | 222 | 176 | 148 | deb094 |
| 40 | 189 | 140 | 111 | bd8c6f |
| 60 | 170 | 128 | 100 | b38064 |
| 80 | 119 | 87 | 70 | 775746 |
| 100 | 110 | 78 | 69 | 6e4e45 |
c-2)周囲部分(銅色周囲色)
| 位置 | R | G | B | 16進 |
|---|---|---|---|---|
| 5 | 234 | 187 | 147 | eabb93 |
| 15 | 254 | 236 | 210 | feecd2 |
| 25 | 222 | 176 | 148 | deb094 |
| 35 | 254 | 236 | 210 | feecd2 |
| 45 | 119 | 87 | 70 | 775746 |
| 58 | 189 | 140 | 111 | bd8c6f |
| 72 | 95 | 74 | 61 | 5f4a3d |
| 80 | 128 | 96 | 72 | 806048 |
| 95 | 82 | 56 | 27 | 52381b |
8.まず、文字本体を選択して、(a-1)のグラデーションを適用します。グラデーションツールで垂直縦方向に設定しましょう。

9.次にハイライト部分に白(RGB=255:255:255)を設定します。最後に、外周部分を選択し、(a-2)のグラデーションを適用します。完成したら文字全体を選択して[右クリック]→[グループ]でグループ化します。

10.文字を選択して[効果]→[スタイライズ]→[ドロップシャドウ]で影を付けます。設定は、乗算、不透明度100%、X軸2px、Y軸4px、ぼかし5px、カラーは黒を設定します。

これで完成です。今回はWeb用にRGBで色指定をしていますが、CMYKで色設定すれば印刷物にも使用できますね。背景にダーク調の色を指定すれば、金色がより際立つでしょう。次は、文字グループを複製して、銀色の設定をしてみましょう。カラーは(b-1)、(b-2)で作成したものを使用します。
11.それでは、他のフォントへの応用が効くように、金・銀のカラーパレットを保存しておきましょう。スウォッチパネルのパネルメニューから、スウォッチライブラリをIllustratorとして保存を選択し、「金銀グラデーション.ai」というファイル名で保存しましょう。
以下はフォントのインストールが必要となりますので、自宅学習とさせていただきます。
12.次に、もっとエレガントなフォントを金色に輝かせてみましょう。フリーのエレガントな欧文フォントをダウンロードしましょう。
http://www.dafont.com/chopin-script.font
Chopin Scriptフォントをダウンロードし、ファイルを右クリックからインストールしましょう。
13.イラストレーターを起動し、テキストツールよりサイズ72ピクセルの半角英数テキストを入力しましょう。フォントの種類は「Chopin Script medium」、線はなし、塗りはお好きな色で構いません。テキストを選択し、[書式]→[アウトラインを作成]でフォントをアウトライン化します。
14.11で保存した「金銀グラデーション.ai」のスウォッチを読み込みます。スウォッチパネルのパネルメニューから、[スウォッチライブラリを開く]→[ユーザー定義]→[金銀グラデーション]を選択します。
15.金色のグラデーションをテキストに適用します。グラデーションツールでグラデーションの方向を調整します。

16.ドロップシャドウを設定します。[効果]→[スタイライズ]→[ドロップシャドウ]を選択し、適宜数値を設定します。完成写真は下のようになります。
